夢は劇場で見る

愉快なオタクブログにしたい

店員と私

仕事上がりの金曜日。
明日には買い物客でごった返すであろうカジュアルブランドの立ち並ぶメンズフロアは大学生と思しき男性客がウィンドウショッピングをしている姿をちらほら見かける程度である。
自分の買い物のついでに立ち寄ったものの、やはりどことなく居心地が悪い。とはいえ、フロアを一周見るだけ見ようとエスカレーターを上がった正面から時計回りにショップを眺めていく。店員の服装やマネキンの着ている商品からイメージと合わないショップは飛ばしつつ、目に付いた商品があればふら、と立ち寄る。レディースフロアと違い目に飛び込む色数に限りがあるメンズフロアは、見て回るのに時間がかかる。
一軒目に店内に足を踏み入れたのは、メンズブランドに疎い私でもよく聞くセレクトショップだった。ビッグシルエットの開襟シャツ、シルエットの綺麗なジャケット、新作のMA-1。トレンドを無難に抑えたものから、秋冬に向けたアウターまで様々なアイテムが並んでいる。新作商品の並ぶラックを眺めていると、1人の店員が声を掛けてきた。

「プレゼントをお探しですか?」

20代前半であろう細身の店員は長めの髪にパーマをかけ、ウィンストンのメガネをかけている。ニコニコとした表情の下に既に客として値踏みをされているのではないか、というそわそわした印象を抱えながら答える。

「ええ、まぁ」

このやりとりを私は今までに何回してきたのだろうか。
もはや定型文である。

「お探しのサイズとかあればお伺い致しますね。」

ここで引いてくれる店員はまだいいのだ。
さて、この店員はどちらだろう。

「ありがとうございます。」

そう言いながら目に付いた商品を手に取ると、店員の男は後ろから声をかけてくる。

「その商品オススメなんですよ。」

しまった、捕まった。
心の中で舌打ちをしながら店員の方を振り向くと、懇切丁寧に商品についての説明をはじめてくれた。客もまばらな時間帯ということが完全に仇になった。
否、正確には商品の説明自体はとても有難い。メンズファッションはあまり詳しくないのだ、トレンドや着回しと合わせて説明をしてくれるのはとても助かる。問題はその後に続く、これまた定型文となったやりとりである。
相手の普段の服装の系統は?身長は?体格は?
矢継ぎ早にされる質問に答えつつどんどん勧められる商品を見ていると、最も聞かれたくない質問が飛んでくる。

「プレゼントのお相手は彼氏さんですか?」

毎回この質問が飛び出す度に一瞬頭が真っ白になる。自分がイメージしている相手にあまりにも合わない単語過ぎてほぼ毎回聞かれるにも関わらず、聞かれると必ず硬直する。そもそも彼氏という単語にここ数年縁がなさすぎて、脳が適正に日本語として処理してくれていない気がする。

「あ、えー、彼氏では…ないんですが…友達…?のプレゼントに…」

ここで食い下がられたら死ぬ、と思いながら急に歯切れの悪い返答になった私に訝しげな表情を垣間見せた店員であったが、そこはさすが激戦区のショップ店員。そうですか、とさも興味なさげに勧めていたトップスに合うアウターを見繕いに行った。
結局、そのショップではこれと思えるものも見つからず、二軒目、三軒目のショップでも同じことを繰り返しなんとか買い物を終えた私は、どっとした疲労感とラッピングされたメンズブランドの紙袋を抱え、帰宅の途に着くのであった。

 

 

 

 

 

 


ということで、今回はSSっぽく(SSが死語だったら死ぬな…)まとめてみたんですけど、ありますよね!?
こういうの!!ありますよね!?!?
たしかにメンズフロアを女1人でウロウロしてれば大体はプレゼントだけど、彼氏さんにプレゼントですか〜?って気軽に聞くのやめて!!!!!!!
1回面白がって彼氏さんの体でやったことあるんだけどまじで疲れたし我に返ってアホすぎるなって思ったので最近は俳優ですって言っちゃいます。彼女面は2度とやらねぇメンタルが死ぬ。推しを崇拝している節があるので、友達とか親戚とか言うのも正直しんどい。
某ルミネの某ショップの店員とかだとめちゃくちゃ察しが良くて、俳優宛とは言わずに物色してて、「靴とかもかっこいいですね〜」って言ったら「靴はメーカーによってかなりサイズ変わりますし僕は絶対プレゼントにはオススメしません」ってバッサリ言われたの絶対俳優へのプレゼントってバレてたな〜笑
まぁ立地的にそういう客層多い場所だからわかり易かったんですかね…
前に地元のお店に行った時は「靴もサイズ合わなければ交換出来ますからオススメですよ〜!」って言われた。ほっこり。まぁ交換出来ないのでやめました。
皆さん店員にこういうこと言われた時ってどうしてるんだろ…って思うんでなんか愉快なエピソードあれば教えてください…
なんていうか、まぁたしかに成人女性が成人男性に服あげるのなんて大体彼氏とか、良くて親戚とかだよね。〇〇祝い的な。
彼氏さんですか?って聞かれると不意に「えっ彼氏でもないのになんで私こんな真剣にプレゼント探してるんだ?」って我に返ってしまいます。今更なんですけど。第三者からの評価というか判断?が刺さる。
常連さんになるほどプレゼント入れないしお店も固定してないのでしばらくはこんな気持ちを毎回味わうのかなって思いつつ、推し見ちゃうと、えーやだーー!!かっこいいーーーむりーー!!なんかあげたい!!!!ってなっちゃうんですよね(´・ω・`)理性死んでる。おまんじゅうとかあげたいおばあちゃんとかと同じ感覚なんだと思う多分。
あっ、前半部分は適当なメンズブランドショップの特徴詰め合わせただけなので実在するお店のお話ではないです。いわゆるフィクションってやつです。
しかしやり取りはノンフィクション!推しへの気持ちはサティスファクション!(?)

なんでこんなエントリ書いたのかよく分かってないんで我に返ったら消します。

それでは皆様も良い推し事を〜!

 


(前回のエントリの更新のタイミングが絶妙過ぎて同担の方に更新の折すごくお気遣いいただいたみたいで申し訳ないやら、同じこと思ってる方がいらして嬉しいやらです…ありがとうございます!)